清水MF小野伸二(30)が、ダービーに滑り込みで間に合った。17日の前節新潟戦後は内転筋痛で、別メニュー調整を続けていたが試合前日の21日、ようやく全体練習に合流。長谷川監督は「だいぶ動けそうな感じになってきた」と、先発こそ難しいが、ベンチにスタンバイさせる意向を示した。

 新潟戦後の3日間は、チームと離れてひたすら回復に専念。なんとか、ピッチに立てる状態にまでもってきた。だが、完治には至っておらず、無理を押してのメンバー入りになる。そんな状況でも小野は「全力」を約束した。

 小野

 よくメンバーに入れたと思う。ただ、この試合に向けて(練習を)頑張ってきた選手もいる。メンバーに入れたことに感謝するのと同時に、中途半端なプレーはできないという気持ちが強い。やるからには100%の力を出し切る。

 司令塔が先発できないのは大きな痛手になることは間違いない。だが、変幻自在にゲームをコントロールできる小野がベンチでスタンバイしていると思えば、これほど心強いものはない。磐田を倒し、3戦ぶりの白星を勝ち取るために、小野が最強の“切り札”になる。【為田聡史】