W杯日本代表の浦和MF阿部勇樹(28)が22日、イングランドチャンピオンシップ(2部相当)のレスターに移籍する可能性が高まった。阿部の代理人のもとに、レスターから推定年俸120万ユーロ(1億3200万円)のオファーが届き、この日、代理人が急きょ渡欧。23日に交渉を開始する。最終的にクラブ間で合意すれば、今週中にも移籍が成立する。

 今シーズン末まで阿部との契約を残す浦和の柱谷GMは「必要な戦力なので残ってほしいが、本人の夢でもある。交渉の妨げになるようなことはしない」と移籍金などの条件面で柔軟に対応する考え。さいたま市内のクラブハウスを訪れた阿部は「年齢的にも最後の機会。チャレンジできればと思う」と意欲を語った。

 ただし、阿部は過去2年間の日本代表戦49試合のうち、出場が24試合にとどまっており「代表戦75%出場」の英国就労ビザ取得条件を満たしていない。欧州移籍市場が閉鎖する今月末までに、特例でのビザ発給が可能かどうかが焦点となる。