JFLブラウブリッツ秋田のフロント職員が、山形を訪れクラブ経営ノウハウなどを学んだ。天皇杯1、2回戦の会場が山形の本拠地NDスタだったのを機会に、Jの理念でもある地域密着の姿勢など、指南を受けた。

 3日の1回戦終了後、山形にチームともども宿泊。4日には加藤芳樹企画・営業部長(29)らが山形のクラブ事務所で講義を受けた。「地域貢献やスクールの話、スタジアム広告のことなど話を聞いてもらったり、案をいただきました」(同部長)。人口が約109万人の秋田県からJ参入を目指すクラブにとって、人口約117万人と“似ている”山形は生きた教材だ。

 当面はJ準加盟が目標になる。審査側関係者から「近隣のJクラブを参考に」と助言されていた。山形中井川GMは「東北が盛り上がる。今後も(訪問は)ウエルカム」と、手助けする方針だ。加藤部長は「私たちは経営の素人ですが、フロントも強くならないといけない。今後、仙台さんのお話も聞ければ」と貪欲(どんよく)だ。チームは5日の山形戦でJの強さを知り、フロントは強化の基礎作りを学習。東北Jクラブの先輩に追いつき追い越せ-。秋田の挑戦は、始まったばかりだ。【山崎安昭】