<J2:横浜FC3-2東京V>◇第25節◇12日◇ニッパツ

 東京Vの高木兄弟が、横浜FC戦でそろってゴールを決めた。0-3とリードを許して迎えた後半31分に弟のMF高木善朗(17)がFKを直接決めてJリーグ初ゴール。同45分には兄のMF高木俊幸(19)が右足で豪快に今季3点目を蹴り込んだ。同一チームの兄弟同試合得点はJリーグ史上3例目で、合わせて36歳はもちろん最年少。試合は敗れたが、クラブの練馬区移転構想が明らかになってから初の試合で、チームの「未来」が輝いた。

 ユース時代以来の高木兄弟のアベックゴールは、広島の森崎兄弟、横浜の山瀬兄弟に続く3組目の快挙。弟の善朗は「(兄も)きましたね。ユースからこんな感じだったので」と、振り返った。弟に続いた俊幸は「(弟に)あれを決められたら、オレも乗っかろうと思いました」と、明かした。今春高校を卒業したばかりの兄と高校3年の弟。元プロ野球選手の高木豊氏を父に持つ2人は、合わせても横浜FCのFWカズの43歳にも及ばない。J1昇格のために後は無いが、兄は「若いから経験値はないけど、勢いを出していきたい」と話した。