石さんが“空気を読める”KY2トップをテストした。コンサドーレ札幌は15日、札幌・宮の沢で戦術練習を行った。19日の次節鳥栖戦はFW内村圭宏(26)が出場停止。石崎信弘監督(52)はFW近藤祐介(25)、公式戦4戦連続途中出場中の横野純貴(20)の2トップを試した。MF藤田ら負傷者も増えており、指揮官も控え組から抜てきした新コンビに期待した。

 同じ「KY」でも札幌での意味は真逆だ。初コンビ結成となった2人だが、どっしり構える軸の近藤と、その周囲を横野が空気を読んで走り回るという意外な連係で、ボールを繰り返し奪取した。石崎監督は「守備の関係は悪くない」と評価。DF石川も「2人のバランスがいいので、サイドでうまくボールを奪えた。高い位置でボールが取れればチャンスは広がるし、後ろも守りやすい」と手応えを示した。

 鳥栖戦は、大分戦で同点弾を挙げた藤田が負傷欠場、決勝PKの内村が出場停止。同点アシストのMF高木が右もも裏の張りで、この日は別メニュー調整となった。近藤が「いい流れを次につなげたい。点を取ってDFを楽にさせたい」と言えば、横野も「サポートする部分、自分でいくところ、しっかり役割を果たしたい」と気合十分。主力離脱のピンチは“気が利く”2人を中心に乗り越えていく。【永野高輔】