鹿島MF小笠原満男(31)が、優勝への岐路となる25日広島戦に強行出場する。右太もも裏に強い痛みを抱えるが、23日の紅白戦では主力組でプレー。的確なパス配給と、ツボを押さえた守備をみせた。練習終了後には「(痛みは)大丈夫」ときっぱり。次戦出場への強いこだわりを、引き締まった表情ににじませた。

 18日大宮戦では前半21分に、右太もも裏の強い張りを感じ、周囲の強い勧めで途中交代。チーム関係者が「早めにやめておいてよかったけど、それにしても張りが強い。次戦は厳しいかも」と話していた。だが試合終了後、クラブハウスに直行して治療を行うなど、2連休も返上して治療を重ねた結果、何とか試合に間に合うまでに回復した。

 昨季までリーグ3連覇のチームは、終盤戦に3連続完封勝利を挙げて浮上し、逆転で優勝を飾ってきた。今季も8月5戦未勝利のスランプを抜けた現在、2連続完封勝利中。小笠原の復帰で広島戦に勝てば、再び頂点が見えてくる。