C大阪レビークルピ監督(57)に母国ブラジルから破格のオファーが届いていることが29日、分かった。名門クルゼイロが年俸1億5000万円を提示した。今季終了まで契約の残るC大阪に対し違約金を支払う意向を伝えたという。C大阪の1年契約7000万円をはるかに上回る好条件だが、監督本人は「今季中にセレッソを去るつもりはない」とシーズン途中での退団は拒否した。

 かつてはブラジル代表監督候補にも挙がった名将は、現在もブラジルでは“モテモテ”だ。J1復帰1年目から快進撃を続けて現在は4位。来季ACL出場権を狙える位置につけており、ブラジルの複数クラブが身辺調査を続けている。6月にはインテルナシオナルが正式オファー。古巣のアトレチコ・ミネイロも招聘(しょうへい)を検討中という。

 来季の去就については、C大阪を含め、ブラジルの複数クラブで“獲得競争”が水面下で勃発(ぼっぱつ)しそうだ。C大阪は香川、乾らを育てた手腕を高く評価する一方、来季の続投については監督の動向を見守っているのが現状だ。だが、高額なオファーが続出すれば、来季続投への大きな障害となる。(金額は推定)