2日のホームG大阪戦へ最終調整した、山形小林伸二監督(50)が1日、早くも敵将・西野監督に“口撃”を開始した。セットプレーなどは非公開で確認し、選手のコンディションに納得の小林監督。「ボールが回るし、ゲームも良かった」と声を弾ませ、声のトーンを落としてこう続けた。「西野さんは、オレとやるの嫌だと思うよ」と、不気味な笑みを浮かべた。

 目標が優勝のG大阪と、J1残留に精を出す山形。実力差は歴然だが、小林監督は金星を奪う腹づもりだ。「Jは、やってみないと分からない。『なんで勝ったんや?』っていうゲームもあるから、おもしろい」。かつて指揮したC大阪時代に、注目集めへ意図的に西野監督と繰り広げた舌戦で、自らの闘争心をさらに高めた。

 6試合ぶりの勝利へ「(選手に)敵は相手ではなく自分」と話す。“西野イジメ”の公言でプレッシャーが大きくなるが、勝てばチームへの好影響は計り知れない。山形の対G大阪は1分け2敗と未勝利だが、敗戦はいずれも1点差ゲーム。勝利へのワンピースを「粘り、我慢強さ」と小林監督は読む。シュートの雨を浴びながらも、ビッグクラブ打倒へ一刺しを狙う。【山崎安昭】