ペンギンがJリーグのピッチに立つ!

 川崎Fは30日、等々力競技場での磐田戦特別企画として、栃木・那須どうぶつ王国とタイアップした「フロンターレ動物園」を開園する。試合前には、2羽のペンギンが両チームの主将に花束を贈呈する前代未聞のイベントで観客を魅了する予定だ。他にも、地元川崎市内の牧場や動物園の協力を得て、動物たちとの触れ合いをテーマにチームを盛り上げる。

 愛らしいペンギンたちが芝生の上を歩く姿に癒やされること間違いなし。那須どうぶつ王国から2羽のペンギン「タラちゃん」と「イクラちゃん」(ともに生後6カ月)が来場する。試合前には両チーム主将に花束を贈呈。直接手で持つことは出来ないため、飼育員の補助を受けながら大役を任されることになった。

 競技場の外では隣接する市民プール(幼児用)を「控室」にし、プールサイドでの触れ合いタイムも実施する。ペンギンの体力を考慮して30組限定だが、アジを与える給餌体験や写真撮影など貴重な体験も可能だ。また、短い距離ではあるが、北海道・旭山動物園でも名物となっているような行進姿も披露される。

 企画担当の川崎F天野氏は「ファミリー層も多いのでお子さまたちに喜んでもらいたい」と意気込む。5月の大型連休に予定していた牛の乳搾り体験などの動物企画が口蹄(こうてい)疫問題の影響で白紙となってしまっただけに雪辱戦の意味合いも大きい。

 29日にはスタッフ総出でプールを清掃し好環境を準備して迎える。那須どうぶつ王国の広報担当も「餌を食べる時の勢いは野生の習性が残っている。お子さんはびっくりされるかもしれないが、生態を学んでもらえる良いチャンス」と積極的だ。

 他にも地元・川崎市内の福田牧場や夢見ケ崎動物園の協力で、アヒルやウサギなどとの触れ合いや、動物クイズ大会も実施。天野氏は「フロンターレのマスコットはイルカなんですよ。それは無理でもアシカとかオットセイだったら…」と壮大な計画も描いている。【鎌田直秀】