不動のセンターバックが緊張しながら猛烈アピール?

 山形は12日、明日14日のホームC大阪戦に備えて紅白戦を行った。連敗阻止に燃えるイレブンの中に1人、ピッチの外を気にしながらプレーしていたのはDF石井秀典(25)。U-19日本代表・布啓一郎監督(49)の姿があった。千葉・市船橋高時代の恩師に見守られ、「今日は心労が…(笑い)。とにかく怖かったです」と当時を思い出した。

 入学から2年間、指導を受けた。石井は当時Bチーム。直接技術を学ぶ機会は少なかったが、「監督はオーラがありましたね。ここでは言えないぐらい練習もきつかった」。そんな布監督は「あのころより安定感がありますね。まじめな選手でしたから」と成長を目の当たりにし、表情が緩んでいた。練習後には「とにかく頑張れ」と激励された。J1残留を決める連戦へ、石井には何よりの励みになった。【湯浅知彦】