清水GK西部洋平(29)は、どんな状況でもゴールを守り続ける。清水は25日、27日の神戸戦(午後2時=ホームズ)に向けて約1時間半の調整を行った。西部は、最初のウオーミングアップを終えると、その後はピッチ外で体を休めて練習を回避。17日の天皇杯4回戦で痛めた右肩の大事を取った。それでも、フォーメーション練習が始まると、ゴール裏に移動してチームの動きを確認。西部は「まだ痛みはあるが、次も出ます」と宣言した。

 負傷後、中2日でのリーグ戦が2試合続いたが、好セーブを連発して勝利に貢献。「こんなこと言うと僕が『かっこいい』みたいに思われちゃうから言いたくなかったけれど」と照れ笑いしたが、痛み止めを服用して強行出場していたことを明かした。クラブからは既に来季の構想外が伝えられている中、チームの勝利のためにゴールを守る。「試合に出してもらえるなら100%でやる。次は0に抑えたい」と西部。それが新天地への希望をつなぐことにもなる。今季リーグ戦30試合に出場している不動の守護神が、3戦ぶりの完封勝利を誓った。