今オフの欧州挑戦を目指すC大阪の元日本代表MF家長昭博(24)の移籍先に、スペイン1部マジョルカが急浮上していることが6日、分かった。欧州に詳しい関係者が「いくつか(接触が)あるクラブの1つであることは間違いない」と明かした。

 これまで有力候補に挙がっていたAマドリードがこの日、ブラジル代表のMFエリアス・メンデス(コリンチャンス)の獲得に基本合意。EU圏外枠の関係と、同じ攻撃的MFでポジションが重なることから、家長側との移籍交渉が見送りになる可能性が出てきた。

 一方で資金難から今季の欧州リーグ出場権を剥奪されたマジョルカは、ウルグアイ代表MFカストロら攻撃的な選手の放出を検討しているという。そのため、関係者は「比較的(年俸や移籍金が)割安な日本人の家長に注目している」と説明した。

 マジョルカは神戸の日本代表MF大久保嘉人が04年12月から2シーズン在籍したクラブ。バルセロナの南東に浮かぶ島で「地中海の楽園」と呼ばれる欧州屈指のリゾート地だ。初の欧州挑戦で、妻子のある家長にも生活環境は申し分ない。

 家長本人は「まだ決まっていないので、何も話せることはない」と明言を避けているが、今後は金銭面を含めた本格的な交渉に入る。既にG大阪からレンタル移籍しているC大阪を退団するのは既定路線になっており、順調なら年内にも移籍先が決まりそうだ。