山形がJ2柏からレンタル移籍中のDF小林亮(28)を、完全移籍での獲得に乗り出していることが8日、分かった。クラブ側は11月中に小林へオファー。早い段階での要請でアピールしてきた。

 小林は09年、FW長谷川悠(23)とともに山形へ移籍してきた(保有権は柏が所持)。昨季は25試合に出場し、右サイドバック(SB)のポジションに定着した。しかし昨年11月8日の鹿島戦で左ひざの前十字靱帯(じんたい)を損傷。長期のリハビリを経て、今年8月13日のホーム新潟戦で復帰。今季リーグ戦の出場は16試合にとどまったが、9月12日のホーム名古屋戦からは全試合に先発出場。攻守に安定した動きでJ1残留を支えた。始動日となったこの日、小林は「残りたい気持ちが前提にあっての交渉になっていくと思います」と山形残留への思いを口にした。来季へ欠かせないSBと考えるクラブとは「相思相愛」。柏側が容認すれば完全移籍は決定的となる。