浦和の日本代表MF細貝萌(24)が今季限りで浦和を退団し、ブンデスリーガへ移籍することが決定的となった。契約更新を打診していた浦和が、細貝側との交渉を打ち切る方針を固めたことが10日、分かった。海外挑戦への意志が固いため再交渉の場は設けず、柱谷GMは「次の手を打ちます」と緊急補強に動く考えを示した。細貝の移籍先にはレーバークーゼンが有力候補に挙がっている。

 浦和はこの日、新潟から永田の移籍加入を正式発表。完全移籍で契約更新のスピラノビッチらDF陣の戦力が整う一方で、細貝の抜けるボランチは選手層が薄い。昨夏に阿部がレスターへ移籍し、来年6月で契約満了となるMF鈴木も残留の確証はない。3~5年の長期契約を打診し、細貝を軸と考えていた戦力構想を見直す必要がある。

 今後は調査中の今野(東京)や谷口(川崎F)ら複数の候補選手の中から絞り込む方針。ペトロビッチ新監督のもと、J王座奪回を狙う戦力を整える。