来季J1復帰を決めた柏が、大宮を契約満了で退団した北朝鮮代表MF安英学(32)の獲得に乗り出していることが12日、分かった。クラブ幹部によると、すでに直接交渉も終えており、安も前向きだという。同幹部は「ヘディング能力を含めた高い守備力を評価している。彼が来てくれたら、大きな戦力になる」と話した。

 来季J1定着へ柏は今オフ、守備力のあるボランチを探していた。東京VのMF柴崎の獲得に失敗したがボランチとセンターバック両方をこなすことができる安に白羽の矢を立てた。安は韓国のチームからもオファーを受けているが、日本国内での移籍を希望しており、現時点で交渉している柏が最有力という。

 今季は韓国から5季ぶりに大宮でJ復帰し、シーズン前半は17試合に出場。W杯南アフリカ大会でも3試合にフル出場した。だが、8月以降は出場機会に恵まれなかった。柏は昨年も安にオファーを出していたが、大宮に奪われた経緯がある。順調にいけば来週中にも、正式決定する見込みだ。