仙台が、元日本代表MF山瀬功治(29)の獲得に乗り出していることが15日、分かった。Jリーグ関係者が「仙台も獲得レースに参戦してきた」と明かした。山瀬の元には広島、古巣の札幌に加え、この日までに川崎Fから正式オファーが届いている。リーグ屈指の攻撃的MFながら、11月末に横浜から非情の戦力外通告。移籍金が発生しないため、ほかにも複数クラブが水面下で興味を示す争奪戦になっている。

 山瀬は「横浜では最近、FW起用が多かった。(移籍先では)スペースを見つけて突いたり、裏へ抜け出す本来の動きをしたい。前を向いてプレーできるクラブがいい」と希望条件を挙げている。関係者は「仙台は山瀬の能力を借りて、攻撃を底上げするために欲しがっている」と説明した。

 横浜の大リストラに巻き込まれたが、今季もリーグ34試合中33試合(5得点)に出場するなど、実力は疑いようもない。今季推定4000万円の高額年俸がネックとなるかもしれない。それでも躍進を狙う来季補強の目玉として、今後、本格化する交渉のゆくえが注目される。