アジア杯日本代表MF藤本淳吾(26=清水)が名古屋入りすることが2日、分かった。今日3日にも正式発表される。名古屋は今季リーグとACLダブル制覇の切り札として、昨年10月21日に早々と正式オファー。同11月12日の初交渉ではドラガン・ストイコビッチ監督(45)が異例の直接出馬。面と向かって熱意を伝え、口説いていた。

 藤本は昨季リーグ13ゴールと自身初の2ケタ得点をマーク。ベストイレブンも初受賞した。横浜、残留を望む清水との三つどもえの争いとなっていたが、福岡大FW永井謙佑(21)に続き、リーグ王者が日本代表クラスの大物争奪戦を制した。

 新天地では中盤の攻撃的な位置や、昨季清水でブレークした3トップの一角で起用される見込み。チームの弱点でもあるプレースキッカーとしても期待は大きい。藤本加入でJ屈指の戦力が、さらに厚みを増すことになる。