磐田の新シーズンが華々しく始まった。23日、浜松市内で新体制発表会とファン感謝イベント、出陣式を兼ねた「2011

 ジュビロデー1・2・3ダァー」を行った。新加入紹介ではルーキーMF山田大記(22=明大)が背番号10を披露すれば、フロント、監督、コーチ陣、選手がゲームや物まね、マッサージまで行うサービスでサポーターと触れ合った。また、今季チームスローガン「ROAD

 TO

 CHAMPION」が発表された。

 ルーキー山田がサックスブルーの新ユニホームに初めて袖を通した。背番号は幼いころからあこがれ、夢に見ていた「10番」。ステージに現れると、詰めかけた約2300人のサポーターからひときわ大きな歓声が上がった。山田は「ジュビロで優勝するためにきました。一員になれたことを心からうれしく思います」と緊張気味にあいさつした。

 重圧をはね返して磐田の10番を「山田色」に変えていく。クラブの黄金期を築いた元日本代表でJ2千葉MF藤田俊哉(39)や、山田の母校・藤枝東の先輩で昨季まで在籍した福岡MF成岡翔(26)が背負っていた。チームメートからは「いきなりすごい番号になっちゃったね」と冷やかされたことを明かしたが、気後れすることはなかった。「偉大な選手だったとはわかっているけれど、タイプは違うと思う。僕は攻撃的なプレーが得意。特にドリブルを見てほしい」と力強く話した。

 高校と大学の最終学年では同じ番号をつけてチームを引っ張ってきた。山田は「10が一番好きな番号です。責任はあると思う。でも、やるからにはJリーグで一番の選手になりたい」。背番号の字体も7年ぶりに一新。磐田の「新10番」は、新たな伝統をつくっていくつもりだ。【神谷亮磨】