「不動の守護神」が、今季は30失点以内に抑えてみせる。山形が24日、山形・天童市のNDスタ雨天走路で始動した。メディカルチェックのない14選手が、ランニングやボール回しで体を動かした。プロ12年目、山形で7季目を迎えるGK清水健太(29)は「まだまだこれからですね。去年以上の成績を残せるようにします」と動きだした。

 昨季は8月に右の足裏を痛め、2試合に欠場。06年から続けてきたリーグ戦186試合連続出場が途切れた。「今年は絶対、全部出られるようにしたいですね」。昨季は40失点。シーズンを30点台で乗り切ったことはない。「そこを目標にして、しっかりキャンプに臨みたい」と、決意は固い。

 27日からグアムキャンプが始まる。多くの選手が「地獄」と恐れる走り込みが待っている。昨年は、到着翌日から1000メートル×8本を敢行。ぶっ倒れる選手もいた。清水も「正直、行きたくない」と声色を落とす。小林監督は「今年もキャンプは厳しいですよ。シーズンの最後にバテて不幸にならないように」と脅し気味に?

 公言。ただ、「有言実行の男」となるため、守護神はがむしゃらに走り続ける。【湯浅知彦】