「ポリバレント」でアジア制覇を果たす!

 G大阪に新加入したMF金承龍(キム・スンヨン、25)が25日、航空機で来日した。金は元日本代表監督のオシム氏が好んだ複数ポジションをこなす万能選手(ポリバレント)で、GKとセンターバック以外ならどこでもできる。移籍1年目の目標に定位置確保と、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇を掲げた。

 「ACL制覇の力になりたい。ポジションはどこでもできます。(ユース世代の韓国)代表ではFWをしていました。ガンバは安田選手が抜けたという情報を聞いたので、そこ(サイドバック)を狙いたい」。

 これだけ複数の位置ができる選手はJでは異色だ。だが、韓国ではアジア杯に出場しているDF車ドゥリ(セルティック)が、FWや中盤もこなすように珍しい存在ではないという。オシム氏が見たらほれぼれしそうだが、金は「なぜボクを獲得したのか…と思う人もいるかも知れない。それを今後、ピッチで見せていきたい」と前向きだ。

 G大阪で同僚になるFWイ・グノとは同級生で、高校時代に2トップを組んでいたという。金は「ボクら2人を止められるチームはなかったです」。

 U-21(21歳以下)韓国代表として出場した05年1月のカタール国際では、日韓戦で決勝弾を決めた韓国期待の若手だ。時にはサイドバック、時には中盤として…。「車ドゥリ2世」が、チームにタイトルをもたらす。