【グアム(30日)=湯浅知彦】ゴンさんに学ぶ!

 キャンプ4日目の午前中、ジムで筋トレに励んだ山形の隣では、J2札幌FW中山雅史(43)も汗を流していた。元日本代表の一挙手一投足に、イレブンはすっかり夢中。そこで、中山に学びたい点を<1>選手生命の長さ<2>攻撃力<3>エンターテインメント性に絞り、MF宮沢克行(34)MF伊東俊(23)DF園田拓也(26)に尋ねた。

 <1>選手生命の長さ

 「ゴン」中山は、今季も現役を貫く。山形では最年長ながら、中山より9歳年下の宮沢は、当然“先輩”を意識する。「本当に見習うべき存在だし、自分はまだまだ」。ただ、雪深い山形では、こっそりと自主トレを行っていた。小林監督は「準備している選手はすぐわかる。1年、1日を大切にしている」と名前こそ出さないが、宮沢の危機感を持った行動をたたえる。

 <2>攻撃力

 中山はこの日、腹筋や背筋、バランス練習を黙々とこなしていた。その様子をチラ見ではなく“ガン見”していたのが伊東。「ずっと見ちゃいました。点を取る技術がすごい」。高速ドリブラーの伊東は、ヘディングなどゴール前で本領を発揮する中山とはタイプが違う。だが磐田時代の98年には、27戦36得点と爆発した20歳年上のストライカーの体作りを強烈に意識していた。

 <3>エンターテインメント性

 ゴンの、いつでも「熱い」性格は大人気だ。黙っていられないのが、「山形を熱くさせる男」の園田だ。「闘志が燃えてきました!」。持ちネタの、アントニオ猪木氏をまねた「アントキの園田」を思わせる発言で宣戦布告?

 していた。全国区の中山に対し「僕には勢いがあります」と負けていない。人気芸人「楽しんご」のパロディー「園しんご」など、新作で応戦している。

 中山に刺激を受けたモンテ戦士。「地獄のグアム」を乗り切る英気を養った。