横浜に松田さんの魂が戻ってくる。急性心筋梗塞のため8月に死去した元日本代表DFの松田直樹さん(享年34)の追悼試合が、来年1月22日に横浜市の日産スタジアムで開催されることが8日、分かった。出場するのは古巣の横浜OBチームと松本山雅。さらに松田さんと横浜時代に同僚だった安永聡太郎氏(35=解説者)を中心とした元Jリーガーチームの3チームの予定となっている。

 追悼試合の要望は各所から出ていた。松本山雅の大月社長も以前、「追悼試合をしてほしいという要望も来ている。横浜さんとも話し合い協力できることがあれば」と話していた。古巣の両チームが話し合う中で、松田さんと横浜同期入団の安永氏を中心とした元Jリーガーたちの3チームの参戦も決定。それぞれ20~30分ずつの試合を計3試合行う。

 安永氏は松田さんの親友で、告別式では弔辞を涙ながらに読み上げた。式では「迷惑ばかり掛けられたが、どうしても憎めないやつだった。もう1度だけでいいから会いたい」としのんでいたが、古巣の本拠地で「再会」が果たされることになる。他のメンバーは松田さんとともに02年の日韓W杯で日本代表入りし、ベスト16に貢献したOBたちが中心となる予定だ。

 またチャリティーマッチとして、チケットの売り上げなど収益は寄付される見込みだ。縁のある3チームの熱い戦いを、松田さんも天国から見守るに違いない。