J2が来季から、JFLへの降格制度を設けることが9日、分かった。現在、入れ替えの方法などが話し合われ、12日に開かれるJリーグ臨時理事会で承認されれば、正式決定となる。来季からJ2は22チームになることがほぼ決まり、下位2チームが降格の対象になる。JFLの上位2チームがJリーグ準加盟規程を満たした場合のみ、J2最下位は自動降格、同21位はJFL2位と入れ替え戦を行う。

 来季から、J2も残留争いがクローズアップされる。今季J1はシーズン終盤、優勝争いとともに降格の可能性があった浦和も注目された。同様に来季からは、J2も降格制度が導入される。Jリーグ関係者は「最近、入れ替え戦のディテールが決まり、臨時理事会で承認されれば正式決定となる」と話した。

 Jリーグは08年「J2リーグの将来像」で、J2を22クラブにした時点で、JFLとの入れ替え戦を実施することを決めた。今季、松本山雅と町田が昇格することがほぼ決まり、来季からはJ2が22クラブになることで、当初の予定を実施することが可能となった。

 当初は3クラブの入れ替えを考えていたが、JFLの中に、Jリーグ参入に否定的なクラブや、J準加盟の条件を満たしていないクラブがあることから、初年度となる来季は、2チームの入れ替えに。J2の下位2クラブが降格の対象になる。入れ替えには、JFLの上位2クラブがJ準加盟規約を満たすことが条件で、仮に同上位2クラブが条件を満たした場合、J2最下位は自動降格、同21位のクラブは、JFL2位と入れ替え戦を行う。

 さらにJFL優勝1位のみが条件を満たした場合、J2の最下位は自動降格し、同21位は入れ替え戦なしの残留となる。JFL2位だけが条件を満たした場合には、J2の21位は自動残留、同最下位が入れ替え戦に回る。またJFL上位2クラブとも、条件に満たない場合には、J2下位2クラブは残留となる。

 Jリーグからの脱退阻止を狙う戦いも、シーズン終盤の新たな楽しみの1つになりそうだ。