今季限りでG大阪を退任し、浦和から来季監督就任オファーを受けている西野朗氏(56)が10日、週明けにも浦和側に返答する意向であることを明かした。

 この日、大阪府内で取材に応じた西野氏は熱狂的なサポーターを抱える浦和を「スペシャルなチーム」とした上で「いろいろ心配してくれる人もいるし、いくらマイペースなボクでも家族のことも考えないと」と慎重な姿勢を強調。一方で「(選手の)契約更改の時期でもあるし監督が誰になるかは重要なところ。時間を長引かせるのは失礼。気持ちが固まれば返答する」と週明けにも態度を決めるとした。

 8日には浦和・橋本光夫社長(62)らが来阪した上で直接会談したが、西野監督は「2度目の会談はない。こちらがアクションを起こすだけ」と、電話などで意向を示す模様だ。

 10年もの間、G大阪を率い、上位争いを続ける緊張感の中に身を置いてきたとあって「浪人」との見方もあったが、西野監督は「岡ちゃん(元日本代表岡田武史監督)みたいに、そういうペースでやる人もいるけど、ボクは10年間こうやって走り続けてきても休むとダメ」と否定した。