日本協会の新専務理事に、常務理事兼事務局長の田中道博氏(54)が内定したことが21日、分かった。17日に東京・文京区のJFAハウスで行われた「第1回次期役員候補推薦委員会(小倉純二委員長)」で、田中事務局長の専務理事就任の人事案が固まった。

 現在は田嶋幸三副会長(54)が専務理事を兼務しているが、同副会長はFIFA理事就任を目指し、外交に専念することになる。このため、協会実務を取り仕切る専務理事の後任人事が焦点となっていた。6月24日の改選で正式決定する。

 田中氏は、93年Jリーグ発足当時、三菱銀行からJ事務局に出向し、総務部長として財務部門を管理してきた。ここ数年は日本協会の公益財団法人への移行を担当。専務理事は事務方トップとして国内サッカーを統括する立場にあたる。サッカー未経験者として、今回の人事は異例の抜てきとなる。