<高校サッカー青森大会:青森山田6-0八戸工大一>◇4日◇決勝◇青森県総合陸上競技場

 青森山田が八戸工大一を下し、16年連続18度目の出場を決めた。

 青森山田がいきなりエンジン全開、前半に4点を挙げ試合をほぼ決めた。スーパーシードで初戦となった前日3日の準決勝は、前半で苦しんだ。だがこの日は修正し、結局26本のシュートを打ちまくり、相手を0点に抑えた。

 先輩の活躍も刺激になった。鹿島のMF柴崎岳(20)が前日ナビスコ杯決勝の清水戦で2ゴールを挙げ、MVPに選ばれた。1年時に一緒にプレーしたMF椎名政志主将(3年)もこの日2ゴールなど活躍。「岳さんもつけていた青森山田の背番号10に重みを感じる」という。

 プレミアリーグイーストでは12月の2試合を残して現在4位。高校チームではトップだ。また昨年のチームから6人が残り、経験も豊富。「全国選手権ではマークされると思う。だがプレミアリーグと選手権では戦い方が違う。慎重に1点を狙い、粘り勝つサッカーで上位を目指す。あと2カ月鍛えたい」と黒田剛監督(42)は引き締めた。

 椎名も「前半の4点で満足して後半得点が少なかった。日本一を目標にしているチームにしては、まだ甘い。技術的にも精神的にも一回り強くなって選手権に臨みたい」と圧勝におごらず、前を向いた。【北村宏平】