横浜のDF中沢佑二(34)が「広報大使」としてJリーグをアジアに広める。20周年企画でアジア進出を図るリーグは海外向けの宣伝番組を制作しており、番組内で日本のサッカーを紹介する数少ない選手の1人に中沢を任命。中沢は19日の横浜市内での練習後、シンガポール人のテレビクルーからインタビューを受けた。

 東南アジアや中東など、世界108カ国で今春にも放送予定で、中沢は「シュン(中村)や勇蔵(栗原)がいる中で選ばれたので、いい意味で光栄ですね。伝統のクラブの名に恥じないように、Jリーグ全体を盛り上げていけるようにプレーでも頑張らなくちゃいけない」と責任感を強めた。日本代表で主将も務めてきた中沢だが、日本サッカー界の顔となるような大役は初めてだ。

 チームは16日の明大との練習試合で中沢ら主力で臨んだ試合が3失点で敗北。来月2日の開幕に向けて不安が残るが、中沢は「うちは開幕前はいつもそうだし、尻上がりに調子を上げていけばいい。シーズンに合わせることが大事」と前向き。ACL出場も目標に、ボンバーがJリーグ、アジアを盛り上げる。【由本裕貴】