日本サッカー協会の田中道博専務理事(55)が、同協会に辞意を伝えていることが9月30日、分かった。同専務理事は9月初めから体調不良を理由に休養している。来年3月まで任期を残しているが、10日の理事会で承認されれば、正式に退任が決まる。

 田中氏は、6月にセクハラ疑惑が明らかになった。理事を務めていた日本体協の女性職員に対して、性的嫌がらせをした疑惑があったが、当初、日本サッカー協会はその内容を調査し、把握した上で「疑惑は否定できないが、セクハラした事実はありません」(田嶋副会長)と否定していた。

 しかし、今回の辞意は、その疑惑と関連する可能性があり、日本サッカー協会の今後の対応が注目される。