<高円宮杯U-18プレミアリーグ・イースト:JFAアカデミー福島1-3清水ユース>◇第2節◇13日◇御殿場・時之栖グラウンド

 清水ユースがJFAアカデミー福島との「静岡ダービー」を制し、開幕2連勝で単独首位に立った。前半34分に先制点を許したが、同36分にMF福井悠陽(2年)の2戦連発弾で同点。同40分にはMF宮本航汰(3年)がCKからヘディングで合わせて勝ち越した。5分後にも追加点を決めるなど、チームはわずか10分間で3ゴールを挙げ、鮮やかな逆転勝利。大榎克己監督((49))は「厳しい試合を勝てたのは選手の自信になる」とうなずいた。

 この日は序盤から相手のハイプレスに苦しみ、内容では完敗だった。チームは主力にけが人が続出し、ベストメンバーを組めていない。本来ボランチのMF宮本も開幕から2試合連続でセンターバックを務めており「けが人が戻ってくるまでやるしかない。今は任された仕事をきっちりやり切りたい」と、不慣れなポジションで奮闘している。

 昨季は開幕5戦で1勝4敗とつまずきながらも、後期で盛り返し、2位でシーズンを終えた。今季はチームで開幕ダッシュを目標に掲げ、照準を合わせてきたこともあり、上々のすべり出しとなった。宮本は「いいスタートを切れた」と手応えを口にした。【神谷亮磨】