Jリーグは、Jクラブが保有する小学生~高校生のアカデミーのコンサルティングを欧州の専門会社に委託することを決めた。21日に東京・文京区のJFAハウスで開いた理事会で報告された。ブンデスリーガ36クラブ、プレミアリーグ20クラブからも依頼されている、下部組織を専門的に調査する会社で、Jは試験的に3クラブ(J1の2クラブ、J2の1クラブ)を指定し、依頼する。

 村井満チェアマン(55)は「第三者の客観的な基準で調査してもらって、その妥当性が検証されれば、来年からはJ1全クラブを依頼します」と話した。今回、3クラブにかかる費用はトータル約1000万円で、Jリーグが負担し、来年度以降、本格実施が決まった場合、日本協会にも費用の一部を負担してもらう予定だ。

 アカデミーの評価項目として、選手へのメンタルケアや学習サポート、過去の実績、指導者の哲学などがあり、4つのランクに格付けされる。現状評価、採点、今後への提示の3部門に分けられており、欧州各クラブとの比較なども行う。村井チェアマンは「若い年代の短期的強化は日本協会が行うが、長期的戦略はJリーグの役割です」と、若手育成に本腰を入れる。【盧載鎭】