5日、6日AFCチャンピオンズリーグ2011(ACL)のグループステージ第3節が行われる。Jクラブの試合は、5日にG大阪とC大阪、6日に名古屋と鹿島の試合が開催され、4クラブ全てが韓国のKリーグクラブと対戦する。

 C大阪のホープが気合を入れ直した。今日5日、長居スタジアムで1次リーグ首位の全北現代(韓国)と対戦。MF乾貴士(22)は主力8人が来日しなかった全北現代に対し「完全にナメられてる。8人はねえ…」と表情を曇らせた。

 2日に国内のリーグ戦を終え、中2日での試合となる全北現代は、助っ人のブラジル人MFルイスを含め、ベンチ入りベストメンバー18人のうち、8人が来日せず。崔康煕監督は「ハードスケジュールだから。震災の影響ではないし(主力と控えで)力の差は紙一枚の差しかない」と強調したが、乾は「今後、得失点差も絡んでくるので、しっかり考えて、できるだけ大差で勝ちたい」と、牙をむいた。

 MFマルチネスが左足痛で出場できず、攻撃的MFに清武を加え、MFキム・ボギョンをボランチに下げる新システムで挑む。首位の全北現代とは得失点差6。大量ゴールで一気にその差を縮めたいところだ。

 東日本大震災後、国内で主なプロスポーツの公式戦が行われるのは今回が初めて。乾は勝って被災者を勇気づけたい気持ちも強く「日本を代表してACLに出ているので、しっかりその思いを見せたい」と、力強く語った。【福岡吉央】