右ふくらはぎ肉離れで離脱中のJ2札幌MFアンドレジーニョ(26)が、5月中に戦列復帰する可能性が出てきた。4日の草津戦で負傷。全治4~6週間の診断を受けたが、11日の札幌ドームサブグラウンドでの練習で、早くも本格的なランニングに取り組んだ。想像以上に状態が良く、早ければ21日鳥栖戦(午後1時、ベアスタ)での実戦復帰が見えてきた。

 助っ人MFが驚異の回復を見せた。午前練習でしっかり足を蹴り上げて走る姿に石崎監督も驚いた。「肉離れなのに、ちゃんと走っておったのぉ」。実は負傷5日後の9日の練習で既に軽いランニングを開始しており、アンドレジーニョも「大丈夫さ。すぐに良くなるから待っていてくれ」と超高速復帰を誓っていた。

 09年にMFダニルソン(24、現名古屋)が左太ももを肉離れしながら試合に出続けたケースもあっただけに、メディカルスタッフと本人が話し合いメニューを前倒し。早ければ18日にも完全合流させる方針だ。最悪6月19日岐阜戦まで復帰が遅れる可能性があったが、一気に5月中の合流も見えてきた。佐川トレーナーは「本人が感じる痛みが弱く、4週間はかからないかもしれない。再発防止のため(15日の)鳥取戦は大事を取るが(21日の)鳥栖戦は状況次第」と説明した。【永野高輔】