清水のDF辻尾真二(25)が「稲妻スパイク」での汚名返上を誓った。18日、次戦に向け午前、午後の2部練習で調整。主力組の右サイドバックに入った辻尾は、新調したばかりのブルーのスパイクで果敢な攻撃参加を見せた。「気分転換の意味もある。切り替えは大事ですからね」と、ここまで愛用していた黄色から変更したスパイクにちらりと視線を移した。

 14日の神戸戦では自身のミスも絡み先制点を献上。ハーフタイムに無念の交代を告げられた。「責任を感じている。同じミスを繰り返さないようにしないと」と、前節に犯したイージーミスを振り返り反省。ただ、辻尾のプレーの特徴は、だれもが認めるJ屈指のスピードで、試合中、サポーターも当然のようにドリブル突破を期待する。「チームが勝つために何ができるか。自分がいいプレーができれば、チームも勝てる」と、技術的なミスをいつまでも引きずるわけにはいかない。

 さらに、ゴトビ監督から直々に指令されたスローインの特訓も敢行。「スローインもチャンスになる。勝つためだったら、やれることは何でもやります」と、約30分間の居残り練習でボールを投げ続けた。「次の試合は得点に絡んで、前回のミスを取り返したい」。辻尾が“勝負スパイク”で大宮に乗り込む。【為田聡史】