清水は16日間で5試合の過密日程が今日11日、スタートする。移籍後リーグ初先発が濃厚な清水MF小林大悟(28)は連戦の心得として「先手必勝」を挙げた。

 勝てば疲労も感じない。清水は10日、非公開で約1時間半の最終調整で5連戦の初戦に備えた。この日の調整では、数種類の組み合わせとオプションをテスト。ゴトビ監督は「連戦なので毎試合、違う先発メンバーになる可能性もある。常にフレッシュなチームで戦えるようにしたい」と、並行して連戦対策にも着手していることを明かした。

 高温多湿な梅雨どきだけに、体力の消耗は大きい。試合が続けば回復する時間も少ないという、正念場を迎えた。ナビスコ杯甲府戦で今季初先発した小林は「アレックスが戻ってきたし(先発かどうかは)分からない」としながらも「自分の感覚的には最初からやってリズムをつくっていくタイプなんで」と、公式戦2戦連続先発へ意欲を見せた。

 さらに連戦に対しては「試合の戦い方が重要。試合の結果もそうだし、先に点を取ることが大事になる。勝てば気分はいいし、負ければ疲れは残る」。先制点を奪い主導権を握れば、精神的にも体力的にも楽に試合を進めることができる。負けて疲れを残すか、勝って勢いに乗るか-。5連戦を占う大事な初戦になる。【為田聡史】