Jリーグが来季からJ1昇格チームを決めるプレーオフの導入を検討していることが13日、分かった。Jリーグ関係者によると、新方式ではJ2の2位までは自動昇格させるが、3クラブ目の昇格枠は3~6位チームのプレーオフで争うというもの。今日14日、都内で行われるJ1、J2実行委員会で審議される。

 Jリーグは99年にJ1、J2の2部制を導入。その後、J1昇格のシステムは変更を重ねた。99~03年は、リーグ側の審査でJ1の規格を満たしているという条件で、J2の2位までが自動昇格していた。04~08年は2位まで自動昇格、3位はJ1の最下位から3番目のクラブとの入れ替え戦を行った。09年からは3位までが自動昇格している。

 Jリーグは、イングランド2部に相当するフットボール・チャンピオンシップの昇格方法をモデルとし、プレーオフは3~6位の4チームによるトーナメント方式などが検討されている。J1昇格争いをより激しくすることでサポーターの関心を引き、J2クラブの施設面や観客動員への意識を高める目的もある。

 3月の東日本大震災で、業績に影響の出たスポンサー企業の動向などが危ぶまれている。Jリーグとしても、ファンの関心、ブランド価値を高める努力は不可欠。J2は大分、水戸がJリーグから公式試合開催安定基金の融資を受けるなど、経営難のクラブが多い。プレーオフ導入をJ2の活性化につなげる狙いもありそうだ。