磐田は23日、DFパク・チュホ(24)がスイス1部リーグのバーゼルへ完全移籍が決まったと発表した。20日までにクラブ間での交渉が合意し、移籍が決定。この日、クラブハウスを訪れたパクは、選手らに別れのあいさつをし、その後記者会見を行った。夢の海外移籍が実現し「いい結果を出して、さらにステップアップしていきたい」と抱負を語った。

 約1年半を過ごした練習場に私服姿で現れたパクは、選手やスタッフに囲まれる中、バーゼルへの移籍を報告した。その後は、選手1人1人と笑顔で握手を交わし、グラウンドを後にした。

 同日、クラブハウス内で記者会見が行われ、移籍にかける熱い思いを語った。「今年の夏に(オファーが)なければ、夢を諦めるつもりでいた。年齢的なことも考えると、今のタイミングじゃないと難しい。日本では楽しいことや面白いことがたくさんあった。どんなときでも自分を信じて使い続けてくれて感謝しています」。約4年間のプロ生活を振り返り、最後は感謝の言葉で締めた。

 韓国に帰国し、今日24日に現地入りする。今後は、メディカルチェック後に正式契約を結び、チームのキャンプに参加する予定だ。バーゼルは今季、14度目のリーグ優勝を果たし、欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得。欧州屈指の名門クラブと4年契約を結び、さらなる飛躍を目指していく。パクは「スイスでは常に上位にいるチームだし、CLも出場できる。自分の力を試してみたい。将来はビッグクラブでやりたい」と話した。【神谷亮磨】