<J1:浦和1-1G大阪>◇第2節◇2日◇埼玉

 浦和MF原口元気(20)が意地の1発を決めた。0-1で迎えた後半32分、右サイドからDF高橋が上げたクロスを頭で合わせた。引き分けに持ち込む同点弾は、浦和ジュニアユース時代以来のプロ初のヘディングシュートだった。「あまり決めたことがなかったのでうれしい。もう無いかもしれません」と笑みがこぼれた。

 G大阪の宇佐美の先制ゴールが火を付けた。ライバル視する年下の1発に「このままじゃ終わらないぞと思っていました。1点決められたのでチャラだけど、できればもう1点入れたかった」。敗戦は免れたが、G大阪にリーグ戦と天皇杯を合わせ8戦連続未勝利。不名誉な記録を止められなかった悔しさは残った。

 浦和はこの日、スペイン2部ジローナからセルビア代表FWランコ・デスポトビッチ(28)の獲得を正式発表した。エジミウソンのカタール移籍が決まったが、攻撃陣は再びチーム内競争が激しくなる。だが、チームトップの5得点を挙げている原口は「どんな選手かまだ分からないけど、2列目からでも自分が点を取るという気持ちは強い」と動じる気配はなかった。【保坂恭子】