東日本大震災に見舞われた東北地方の復興支援を目指す「東北人魂を持つJ選手の会(略称・東北人魂)」が今日26日から28日まで、茨城県鹿嶋市など8会場で15歳以下のサッカーフェスティバルを開催する。

 発起人の鹿島MF小笠原満男(32)が震災後から温めていた企画。福島第1原発から半径20キロ圏内で警戒区域にある楢葉中、JヴィレッジSC、計画的避難区域に位置する飯舘中の3チームを招待し、鹿島ジュニアユースなどを加え6チーム123人が参加する。小笠原は「いろんな事情でサッカーが思うようにできない環境の子どもたちの手助けになれれば」と話した。

 今回は大手人材派遣会社、ヒト・コミュニケーションズ(本社・東京都豊島区)が賛同し、被災地3チームの宿泊費、交通費などを負担する。

 楢葉中のサッカー部員は震災後、転入したいわき市内や会津若松市内の中学でサッカーを続けている。部員14人がそろうのは、4月末にいわき市内で行われたフットサル大会以来。関和彦監督(44)は「本当にありがたい。強化というより夏休みの思い出づくりをしたい」と話した。【塩谷正人】