<J1:鹿島1-4G大阪>◇第10節◇27日◇カシマ

 G大阪が新戦力の大活躍で鹿島に快勝した。Jリーグはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の日程の関係で、1試合だけ別の日に組み込まれた鹿島-G大阪戦が行われた。G大阪はJ2草津から移籍したブラジル人FWラフィーニャ(24)が、J1初ゴールを含め、3得点にからむ大活躍。3試合ぶりの白星で4位に浮上した。

 G大阪の新戦力がいきなり一発回答だ。カタールへ移籍したアドリアーノに代わる新助っ人として加入したFWラフィーニャが1-1の同点で迎えた後半20分にピッチに立った。同35分にゴール前でシュートを放ち、こぼれ球をFWイ・グノが勝ち越し弾を決めた。「難しい時間帯だったがうまく入れた。勝ち点3に貢献することができたことが一番うれしい。きょうだけでなく、2点、3点と続けていきたいね」

 同38分にはMF佐々木のスルーパスを受け、相手守備陣をかわし、右足でゴールネットを揺らした。さらに同43分には左サイドからイ・グノにロングパスを送り、4点目をアシスト。西野監督も「ポイントはラフィーニャを使ったこと。すべてがいい方向にいった」と、すぐに結果を出した助っ人に高評価だ。

 15日に練習に合流したばかりで「まだ選手の名前を覚えたのは半分くらい」。移籍後初ゴールをアシストした佐々木の名前も覚えておらず「とりあえず叫んだ」と明かしたラフィーニャ。アドリアーノ、宇佐美と2人の攻撃陣が抜けた中、新たな期待を感じさせる堂々のデビュー戦だった。

 ◆ラフィーニャ

 1987年6月30日、ブラジル・サンパウロ州生まれ。ナシオナル、福岡、パウリスタ、ジュベントス、ボトラチ、草津を経て、今年7月にG大阪に期限付きで移籍。昨年は草津で34試合8得点。今季はJ2で15試合5得点。172センチ、75キロ。左利き。