<J1:磐田1-2G大阪>◇第19節◇30日◇ヤマハ

 開幕直後の中断の関係で、リーグ戦では異例の同一カード連戦は磐田がG大阪に敗れた。引き分けた前節同様、先制されながら後半5分にMF那須大亮(29)のゴールで一時は同点としたが、後半28分に勝ち越しを許し7位に後退した。

 G大阪とは23日に対戦(2-2)し、この日は中1週間での再戦。前半序盤はFW金園の代役で急きょ先発したFWジウシーニョが4分、6分と立て続けにゴールを脅かした。だが、同26分、左FKからのこぼれ球をゴール前で押し込まれて先制点を献上。前回対戦後、柳下正明監督(51)が「簡単にセットプレーを与えないこと。注意しなければいけない」と警戒を強めていたセットプレーから失点を許した。

 それでも、簡単には譲らない。後半5分、右サイドをドリブル突破したMF山田が中央のFW前田にパス。ダイレクトで落としたボールをMF那須が左足で豪快に蹴りこみ、ゴール左隅に突き刺した。ゴール後は、この日の午前中に生まれたDF金沢の第2子となる長女誕生を祝う「ゆりかごダンス」を披露。その後も、MF山田が積極的にドリブル突破を仕掛け、逆転を狙った。

 圧倒的に攻め込み、逆転ムードが漂ったが、逆に前掛かりになった隙を突かれた。同28分、途中交代の相手FWラフィーニャに勝ち越しゴールを許した。前節鹿島戦で「ガンバデビュー」を果たしたばかりの助っ人に対し、柳下監督は「どんな選手かわからない。特徴を見つけるためには時間がいる」。指揮官が話していた通り、未知の選手を把握できず、痛恨の失点となった。

 これでリーグ戦3試合勝利なし。ここから名古屋、柏、横浜と、強豪クラブとの試合が続く。上位にとどまるためにも、踏ん張りどころだ。【神谷亮磨】