<J1:G大阪2-0福岡>◇第20節◇7日◇万博

 G大阪MF遠藤保仁(31)が、今季初の完封勝利に貢献した。2点リードでほぼ試合が決した終了間際。中央付近で捨て身のスライディングで相手ボールを奪い、FW平井の決定機も演出した。得点もアシストもない。それでも昨年12月4日の最終節清水戦(3-0)以来となるリーグ戦8カ月ぶりの完封を演出した。

 「ようやくゼロで抑えられた。でも本当に大事なのは4-3だろうが、勝つこと。無失点も大事だけど、得点はもっと大事です」。

 黒子に徹したのはプロ1年目を思い出したから。横浜F時代の98年。通っていた神奈川県内のジムで、松田さんと一緒に体を動かした。「直接アドバイスをもらったことはないです。でも劣勢の時にチームを奮い立たせたり、本当の兄貴分でした」。

 今日8日からは日本代表合宿に合流する。「同じサッカー人として、マツさんのためにも日本を強くしたい」。J1で唯一無失点試合がなかったが、19試合目でやっと実現。3連勝の陰の立役者となった遠藤は、さらなる進化を誓った。【益子浩一】