“バットマン宮沢”になる。14日の富山戦で鼻骨骨折したJ2札幌MF宮沢裕樹(22)が、黒のフェースガード着用で明日17日の千葉戦に臨むことが15日、決まった。この日、札幌市内の病院で診察を受けたが状態が良く、患部を保護しての出場が可能となった。この日、採寸と色指定を行い宮沢は黒をリクエスト。02年W杯日韓大会でDF宮本恒靖(34=神戸)が着用し話題になった“黒マスク”で千葉討ちを狙う。

 シックで男らしい黒でいく。メーカーからは複数の色を提示されたが、本人の希望で“ツネ色”に落ち着いた。「普通にしていれば痛みはない。千葉戦は出たい。この前はふがいない結果(0-2)に終わったので」。衝突時の恐怖感はまだ残るがフェースガード着用で強行出場する覚悟だ。

 負傷直後は鼻血が大量に出たが、佐川トレーナーは「試合直後の整復が良く一晩たって腫れも引いていた。試合への影響は少ない」と説明。石崎監督も「(宮沢)裕樹は負けず嫌いじゃからね」と背番号10の闘志に期待していた。