磐田DF古賀正紘(32)が、次節横浜戦で今季初先発する可能性が高まった。18日、完全非公開で紅白戦主体の調整を行った。前節柏戦で左もも裏を負傷したDF藤田の代役として先発出場の期待がかかる古賀は「やるべき事は整理できている。しっかりと準備したい」と力強く話した。

 今季は、開幕後に左腓骨(ひこつ)を負傷。4月中旬には手術を行い、長期離脱を余儀なくされた。その後は、地道なリハビリを経て、8日に行われた名古屋サテライトとの練習試合で約4カ月ぶりに実戦復帰。「一時はこのまま治らずに引退していくのかなという気持ちになった。時間はかかったけれど、戻ってこられてうれしい」。経験豊富なベテランDFの復帰に、柳下正明監督(51)も「状態はいい。後ろから(コーチングの)声を出せる」と評価する。

 前節柏戦で負傷した藤田に代わり、後半30分から出場。今季初出場を果たしたことで、実戦感覚は取り戻した。古賀は「プロ15年目なので今から新しいことをするわけでもない。まずは自分のことよりもチームが勝てるように頑張りたい」。頼もしい男が帰ってくる。【神谷亮磨】