<J1:川崎F1-1清水>◇第27節◇24日◇等々力

 清水は後半11分にFWアレックス(27)のゴールで先制したものの、後半20分に一瞬のすきを突かれて引き分け。連勝はならなかった。

 勝負の時は後半だった。後半11分、FW高木俊幸(20)が左サイドを鋭いドリブルで切り裂きシュート。1度は相手のブロックに遭ったが、こぼれ球にアレックスが反応し、押し込み先制点を奪った。小野の代役として司令塔に入ったアレックスが自身14戦ぶりのゴールで先手を取った。

 試合開始から50分以上経過して、ようやく訪れたビッグチャンスだった。前半、ボール支配率では相手を上回った。FW鍋田、高木はほとんどボールに絡めず孤立。FW大前が何度かドリブルで打開策を見いだそうとしたが、1人の力だけでは厳しかった。

 暗中模索しているような戦いは先制点後にも露呈された。同20分、ゴール前の混戦から同点弾を許した。スコアが動き一気にテンポアップしたゲームに対応できずに猛攻を何度も受けた。

 終盤に差し掛かり、ゴトビ監督はFW鍋田に代えMFユングベリを投入。同42分、DF太田のクロスにユングベリが絶妙な折り返しでアレックスを狙ったが、わずかに届かず。逆に同45分、相手の決定機をGK山本海が好セーブで阻止。チャンスありピンチありの息をのむ一戦は、痛み分けのドローに終わった。【為田聡史】