内村の国立連発で鬼門をこじ開ける。腰痛で別メニュー調整だったJ2札幌FW内村圭宏(27)が9月30日、札幌・宮の沢での全体練習に合流。紅白戦では主力組トップ下に入ってプレーした。明日2日の横浜FC戦での2戦ぶり先発が濃厚となった。

 腰のケアも万全だ。練習後には酸素カプセル、マッサージ、温冷交代浴と計100分の“メンテナンス”を施した。「フルコース。昨日はピリッとしたが大丈夫。試合もいける」。移動時はコルセット着用と完全防備で敵地に乗り込む。

 札幌は過去、国立競技場では3戦全敗と相性が悪いが、この男には心配無用だ。昨年同競技場での8月15日東京V戦で1得点しており「“コクリツ”の響きが好き。守備、チャンスメーク、シュート、ゴール。全部を求めていきたい」と意気込んだ。特に関東遠征は過去10発と相性抜群。07、08年平塚、09、10年栃木で連発と1度決めたピッチに強く、今季はサッカーの聖地で連チャンに突入する。

 昇格圏2位も5位までは勝ち点3差。混戦だけに「順位より今は勝つことに集中すること」と気を引き締めた。今季は6月4日大分戦で大分市内初白星、8月21日京都戦で函館5年ぶり勝利。オオイタ、ハコダテ、コクリツ-。鬼門3連破で苦手ピッチを“おはこ”に変える。【永野高輔】