G大阪の日本代表MF遠藤保仁(31)がダウンした。発熱のため18日の練習を休んで兵庫・西宮市内の病院で受診。「急性へんとう炎」と診断され、自宅療養した。小林ドクターは「数日前より良くなっているが、熱が下がるまで休むしかない」と説明。体力の回復に時間がかかるため、22日山形戦(NDスタ)の出場も微妙になった。

 遠藤は15日の名古屋戦後に発症。16日は40度近い高熱でチームイベントを欠席した。3日ぶりに練習再開したこの日も熱が下がらないため、血液などを検査した。

 遠藤は06年10月の日本代表インド遠征中にウイルス性肝炎を発病し、08年7月にもウイルス感染症で入院したことがある。クラブでも代表でも中心選手として活躍するだけに、同ドクターは「疲労で免疫力が低下していたようだ」と話した。

 11月にはW杯アジア3次予選が2試合あるが、特に11日タジキスタン戦の敵地は衛生面が不安視されるだけに、代表スタッフからも心配する声が上がる。G大阪も遠藤が精彩を欠いた名古屋戦で完敗し、2カ月ぶりに首位から陥落。正念場での大黒柱の離脱に、西野監督は「現時点ではそういう(山形戦出場の可否)判断をつけようとは思わない」と渋い表情だった。