降格危機の最下位福岡の次期監督候補に、元広島監督の小野剛氏(49)が浮上していることが22日、分かった。関係者が明かした。クラブは複数のS級ライセンス保持者をリストアップしているが、特に若年層の強化や広島監督時代に1年でJ1復帰を果たした小野氏への期待が大きいという。

 成績不振で解任された篠田監督の後をついだ浅野監督の続投について、森下チーム強化統括は「まだ何も決まっていない」として白紙を強調する。クラブは来季以降、さらに下部組織を重視した編成も模索しており、そうなれば育成に定評があり、日本協会でも活躍した小野氏の手腕が生きる。現在テレビ解説者を務めるが、現場復帰のこだわりは強い。小野氏以外には、なでしこリーグの元東京電力監督、菅野将晃氏(51)も後任候補に挙がっている。