<J1:山形0-5G大阪>◇第30節◇22日◇NDスタ

 山形はG大阪に大敗。次節(神戸戦=ホームズ)にもJ2降格が決まってしまう。

 山形のJ1残留は風前のともしびとなった。前半30分、元日本代表MF二川に先制弾を浴びると、立ち上がりの猛攻が幻であったかのように次々と被弾。敵将・西野監督が「悪いところを探すのが難しいぐらい。久しぶりにスカッとしたゲームだった」と話すほど。小林伸二監督(51)の「良い状態なら前半の早い時間帯で点が取れるんでしょうけど」というせりふが、チームの現状を物語っていた。

 選手の表情も暗かった。FW山崎雅人(29)は「完全に実力差を見せつけられた。完敗です。点が取れなかったことは自分に大きな責任がある」と自責の念を口にした。DF小林亮(29)は「結果はどうあれ今季の集大成として4試合、頑張るしかない」と淡々と話した。中には、取材ゾーンを通過することなくスタジアムを後にした選手もいた。

 今日23日に甲府が清水に勝てば残留ボーダーまで12差、引き分け以下なら標的は浦和となり11差。いずれにしても全勝に加え、当該チームが1勝もしないことが条件。指揮官は「あきらめたところで終わりになる。現場の長として何とか崩れないように締めていきたい」と気丈に振る舞ったが、逆転は極めて難しい。【湯浅知彦】