主力の負傷や欠場が相次ぐ仙台で、DF鎌田次郎(26)にボランチ起用プランが浮上した。今季は累積警告による出場停止1試合を除き、リーグ戦31試合にフル出場。不動のセンターバックが、23日の全体練習ではミニゲームの途中からボランチに入った。堅守の要を動かす大胆構想について手倉森監督(44)は「模擬試験。明日もやるよ」とニヤリ。26日のG大阪戦で実現可能か見極めていく。

 鎌田は「準備しておいてくれと言われました」と説明。次戦は左太もも裏を痛めているDF角田、累積警告のMF松下らが出られず、ボランチが不足している。故障が癒えたMF富田が先発濃厚も、復帰初戦でフル出場できるかは未知数。スタートはDFチョと鎌田で最終ラインを組み、途中からDF渡辺を投入して鎌田を上げる、という可能性を探っているようだ。

 鎌田自身、仙台では初となるボランチ。それでも「久しぶりだけど、そんなにセンターバックと変わらない」と振り返った。リーグ最少失点(24)の堅守継続へ、新オプションを検討する。【亀山泰宏】