<J1:G大阪1-0仙台>◇第33節◇26日◇万博

 仙台の連続不敗が「11」でストップした。アウェーでG大阪に屈して8月13日の鹿島戦以来、105日ぶりの黒星。それでも4位横浜が敗れて勝ち点差は2のまま。ACL出場の可能性を広げる4位浮上の望みが、12月3日の最終節(対神戸)につながった。

 敗戦の瞬間、手倉森誠監督(44)は微動だにしなかった。腕組みをしてピッチをにらみつけ、1秒、2秒…。リーグ戦で久しぶりに味わう屈辱を真正面から受け止めていた。それが試合後の会見では「チャンスは多くつくったし、入らなかっただけ。負けた悔しさはあるけど、内容的には満足している」とむしろ晴れやか。最後は「(退任する)西野監督へのプレゼントです」と笑って席を立った。

 前半25分にサイドから崩されて先制を許した。しかし、4試合ぶりの失点で目が覚めたのか、そこからは終始仙台ペース。後半だけでシュート10本、結局相手の倍以上の14本を浴びせた。FW赤嶺が強烈なヘディング、MF関口は高速ドリブルでゴールを脅かし、後半19分にFWディエゴが投入されると勢いは加速。フィニッシュの精度に課題を残したが、やりたいサッカーはできていた。

 4位横浜との勝ち点差は2のまま。勝つしかなくなったとはいえ、浮上の可能性を残したチームに悲壮感はない。関口は「試合前の円陣で『順位が落ちることはないから、思い切ってやろう』と話して、それは表現できた」と手応えを強調した。もちろん4戦ノーゴールの反省は全員忘れていないが、引きずることなく最終戦にすべてをぶつける。【亀山泰宏】